ARI1010 / TENSQRT

001.愚民救済の夜明け
002.TENSQRT -耳を澄ませば-
003.もとから知っていたくせに
004.壁
005.U
006.無題一首
007.La la la
008.少年 "ナ月ノス"
009.回転迷路
010.1997
●●●●●●●●○○ 8点
「狂ったのはあんた達だ 君の理性の勝利だ より快楽に正直に いわずもがな全て承知だ 俺はまだ正気だ」
この人ハマるとやばいんすけど・・・ARI1010の1st。何かに怒ってます。抽象的すぎて一体何に対してなのかわからないけど。声は極めて平凡ですが、言葉に感情を詰めるのがすごくうまくて一言一言が生々しい。KKやDJ DOLBEEなどによる不穏なトラックも重なり、聞いてるうちに絶対的な不安感が迫ってくる作品。それのどこが良いんだって話だけど、やっぱそこはARI1010に魅力があるから。ホラーっぽいトラックに彼がうま〜く言葉を乗せ、触れたら壊れてしまいそうなデリケートなバランスを保ってます。彼のスタイルを分類すると、唯一妄走族の剣桃太郎が同じ部類に入ってきそう。スタンスや声質は180度異なるものの、とぎれとぎれに語尾を吐き出すようなスタイルはパンチラインを量産できる唯一無二の恵まれたもの。
「人生バラ色、まっかな嘘の色 体に流れる赤っ恥この血潮」と、(1)の入りだしから怖いっす。まあこの曲はトラックも一番明るくてこのアルバムでは挨拶代りといったところなんだけど。静かに怒ってる(2)→声を張り上げて怒ってる(3)への流れも鬼気迫るものがある。ホントにこの人、独特のフロウと言葉の巧みさがなかったら誰も聞かないよな多分・・・でも両方の要素が十二分にあるから奇妙な説得力を生み出しちゃうわけです。(4)でアルバム唯一の客演、EXAMとDragons of Edinのおかげでほんの少しだけほっとするんですが、結果として客演に食われる気なんて毛頭なさそうなARI1010を際立たせるだけの役になってます。あ、でも(6)だけは、超変則的ビートを不自然さを見せずに乗ってみせるARI1010に素直にすごいな〜と思える曲。まあ少し安心したところで、「俺はまだ正気だ」っていう歌詞が耳に残り続ける(7)と曲単位としてはこのアルバムで一番インパクトのある(8)にまたすぐやられてしまうわけですが。(8)は怖いし一度に何回も聞けないけど名曲の部類に入ると思いますよ。
2ndアルバム発売に向けてちょっと前にシングルを出した彼。こんなに不穏でも、きっとアルバム出たらすぐに買っちゃうんだろうな〜
テーマ : ブラックミュージック - ジャンル : 音楽
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