GAGLE / 3PEAT

001.GAGLE、がくる
002.夜ナ夜ナ / Scene #2
003.ONE LOVELY DAY
004.BAAH SHOW 戦
005.黒フェッショナルMC
006.RUNPAAASSS!
007.ノーサイド
008.HALF TIME
009.Listen feat. COMA-CHI, DABO&MUMMY-D
010.スパイダイサクセン
011.川浦橋
012.赤いシャドー
013.千年愛 feat.三宅洋平 from犬式
014.Hi-DJ!
015.POPURAS[short ver.]
016.若き匠たちへ
●●●●●●●●●○ 9点
♪荒んだ戦後教育の欠陥が明らかになるための犠牲者として生きてくわけじゃない 俺たちはボロかも、でもロボじゃない♪
MCのHUNGER、トラックメーカーのMITSU THE BEAT、DJのDJ Mu-Rの三人による仙台を代表するクルーGAGLEの3rdアルバム。HUNGERはご存じの通りDABOの曲徒然草に客演してその括舌の良すぎる印象的なスタイルでDABO、MACCHOというスキルの高い大物二人を完全に喰い物にしてしまったMC。でも当時のような元気いっぱいのHUNGERを味わえるのは1stアルバムだけで、個人的にクラシックだと思っている2ndアルバムBIGBANGTHEORYでは自分をあまり前に出しすぎずに、特徴的な切り口や韻の踏み方は保ちつつトラックとの同調を意識したラップを披露していました。それをMITSU THE BEATSをはじめとしたJAZZY SPORTS陣が質の高いトラックでバックアップ。トラックとラップを同じレベルで聞かせるスタイルにこのアルバムで拍車がかかり、聞くほどに味の出る気持ちいい作風に仕上げられています。
とにかくアルバム通して飛ばさずに聞いてほしいCD。(2)と(3)がピアノを基調としたGAGLEらしい曲でその後もまったりとした癒しの空気を演出してくれます。その中で雰囲気は崩さずにうまくアクセントを加えてくれるのがJAZZY SPORTSから外部のプロデューサーを迎えた(5)と(10)。トラックももちろん、HUNGERの抑えたラップにたまらない魅力を感じる人には嬉しい曲です。前作はけっこう客演を迎えた曲が多かったんですが今回は(9)と(13)だけ。どちらの曲もアルバムの流れを汲んだのか客演陣が自分を出しすぎないことを意識してる気がします。DABOとMUMMY−Dは予想の範囲内として、コマチが驚きだった(9)。彼女はいつのまにJAZZY SPORTSに入ったんだろう??もうダメレコと絡む気はないんでしょうか。SPDILLのアルバムに参加してた犬式っていうバンドのボーカルを加えた(13)はこのアルバムの一つのハイライト。メロウなトラックに良い味だしてる三宅洋平の歌声と不器用なラップ。戻らない過去を惜しむ哀愁が感じられます。(14)以降はまたGAGLEらしさが戻ってきて、このアルバムの中では代表曲となる(15)はスローなピアノのラインがやばすぎてどっか行っちゃいそうになるし、前作収録「屍を越えて」の続編(になるのかな?)、(16)は歌詞、トラック共に質の高い超力作。
GAGLE好きだからってのもあるかもだけど、すごく満足感を得られるアルバムでした。しかも突出した曲がない全体通して聞かせるタイプの作品なので聞くたびに深みを増してく。盛り上がるのが好きな人には物足りないかもだけどこういうのは大好物です。ゆったりと全身を音に委ねたくなるようなアルバム。どんどんこの路線極めてくれたら嬉しいです。
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